唐突の書評第4回
 ええと。今回は割りと古い本を出た順にやっていきます。ですので、私の好みで選んでいるので、文句は言わないように。
 前言撤回いたします。適当にやります。
 まずは『篠房六郎短編集-こども生物兵器-』(講談社刊)。デビュー作を含む3篇を収録。タイトルを見て、なんだろうと思って 買ってしまった。デビュー作の『やさしいこどものつくりかた』は割と重めですが、こう言うハナシ好きです。何て言うか、非現実と 現実とを行ったり来たりしてるような世界ですが、こう言うのもありなんじゃないかと思います。
 んで次。これも気になっていた、『わたしの狼さん。』(藤原ここあ著/エニックス刊)。まず、著者の年齢を見て驚く。 え?まだ、10代(掲載時)?にしても、世界観がちゃんとしてるなぁ。続編の方も読んだんですけど、やっぱり。この世代って こう言う世界がしっかりと描けるんですね。と言うか、物心ついた頃にはファミコンはあるし。まぁ、面白いなと。
 今更かと言われそうですけど、『忍者飛翔』(和田慎二著/メディアファクトリー刊)。恐怖の追跡によると某出版社ともめて 結果、出たのがこの本。と言うか、最近の復刊ラッシュはその事もあったんですけど、散らばっていたり、長い事続編がなかった作品が 読めると言うのは複雑な心境ですね。でまぁ、実は某出版社版も持っていたりすんですけど、改めて読むと、時代が…。特に ”桜の章”の第一話。思いっきり80年代の少女漫画だぁ。別に少女漫画を軽蔑しているわけじゃないんですよ。でもまぁ、 時代を感じさせずにいられないよなぁ。ーん、でも、新作が読めたと言う事で。ね。
 唐突ですが、『人魚変生』(山田章博著/東京三世社刊)を読んだ。山田章博のデビュー作『ぱたんぱたん』が収録されている。 凄いです。線が綺麗です。こんな人いたんだなぁと感じです。今でも凄いですけど、この頃は白と黒の境界線がハッキリとしていて 読んでいてぼんやりと、してきます。読みたい人は探してみてね。意外と、某新古書店が穴場です。
 新古書店の話題ですけど、ーん。私の場合、新刊の場合は新刊で買って、例えば、何かの確認とかそう言う場合には新古書店で 買ったり致します。あと、ここだけって全国に広まってしまいますけど、意外と穴場っでせお客さん。と言うのも、ここは 本の値段がなってないんですね。ということは、100円のところに思わぬ宝が眠っていたりします。茂原に居た時、『ルーズルーズ!』 を見つけた時は即ゲットしました。…、知らん人にはなんのこっちゃわからないだろうなぁ。ええと、コンタロウのギャグで時期的には 『1・2のアッホ』あたり。若い人は知らないだろうなぁ。復刊されてないし。
 復刊と言えば、去年『ラグナ通信』(外薗昌也著/大都社刊)が出ましたね。これを知ったキッカケと言うのがデビュー作の 『鏡四郎!鏡四郎!』の解説だった(正しくは続刊の『鏡四郎がいく』)。古本屋で東京三世社のを見つけて読んで驚いた。 『鏡四郎』も独特なギャグだったけど、この世界観も独特だった。今にも壊れそうなナイーブな世界。それをなんとか一人で守っている。 そんな感じがした。今でこそ、メジャーになったけど、20年前はこんな感じだった。そのうち消えるんじゃないかと思うほど、繊細で、 コメディの方が珍しい。だからこそ、余計にそこが目立ってしまう。しかし、奥の方にあるのはこっちなんだなぁと。ついでに 『鏡四郎』シリーズも復刊されないかなぁ。
何かありましたら扉経由でどうぞ。
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