唐突の書評第三回
さて。今回は大雑把です。と言うのも、少年漫画をあまり読む機会がないんで、なんのことやら
わからないのです。あ、違う。解らないんじゃなくて、書店で見かけるけど、あまり知らない。まぁ、
なんで、こうなったかと言えば、要は少年漫画だけが漫画じゃない。と。なんで、他のと差別化を図ろうと
すんねやと。でまぁ、この間ですね。日記にも書いたんですけど、耳鼻科に行ってきました。院内に入って
ただ、ぼんやり座っているのもなんなので、近くにあった少年マガジンを手に取りました。私を知っている
内輪の人間にこの光景を見られたらきっとこう言うでしょう。
「触るな止めろ!明日絶対雨が降る」
最近ではそうでもなくなったんですけど、以前私は、この雑誌が嫌いとまではいきませんが、そのやり方に
疑問を抱いていて、更に過去の栄光に寄り縋っている様な印象があったりと、私の目に映る同誌はあまり、
良くなかったんですわ。久々に手にとって見ると、
「読むところがない」
私みたいな人間にとってこう言う雑誌は鬼門です。近づいちゃぁいけません。でも、幾つかは知っている
作家はいるし、作品もある。その中で少年が漫才師を目指すと言うのを発見しました。
ここから今回の本題にはいります。
最近のパターンとして、強い或いは大きい人物に立ち向かって、ようやく認めてもらう或いは倒す。その
困難の道で様々なドラマが待っていて…、というのが本筋。いきなり、主人公が強すぎちゃぁいけません。
ハナシが盛り上がりませんから。この作品ではそれを一話でやってのけちゃいました。私もそういうセオリー
を知っていたりするんで、驚きます。じゃぁ、この先更にあるんだろうなぁと思わせるのかはたまた、
単に構成が下手なのか?まぁ、それはいいとして、何故、この題材を持ってきたのかに疑問があります。
たしかに、話題性があるにしろ、地味なんじゃないか。漫才で笑いを取る。しかし、その裏では大変な努力を
している。そして、それを描いて面白いのか?漫才と言うのは簡単そうに見えて難しいです。私も会話文というのを
やりますが、先が続かないし、不自然な場合もあります。そういう類はどうするのか?まぁ、その号も相当古いので
今現在どうなっているかは知りませんが、続いてたら奇跡です。はい。
さて、この作品を見かけて私は八瀬路つとむが描いた『2丁目のドンキーホーテ』を思い出しました。この
作品は多分、二丁目と言うからには大阪出身の若手漫才師が東京進出を図ると言う作品で、あの神無月も出て来ます
(井上陽水の物まねやってます)。この作品は少年漫画と違って青年漫画なんですけど、その難しさを何とか
クリアしています。この違いはなんなのか。それは少年誌特有のセオリーを全くないため。ただ、ひたすら
前進していきます。まぁ、当たり前ですよね。でも、それが重要なんじゃないのでしょうか。私が言いたいのは
そういうラインを作り上げてしまったが挙句、そのラインから出られず、逆に圧迫されてしまうんじゃないかと。
新人がすぐに消えてしまうのは…。
最後に『A・O・N』と言う単行本の巻末にビックリするような言葉が書いてあります。第一巻です。これじゃぁ、
這い上がれないのも無理はないなと思ってしまいます。自分の目で確かめてください。ちなみに、この本の作者、
一回失敗してます。

四月の日記帳・中継ぎくん
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